タイ式マッサージ

タイ式?タイ古式?

タイ式?タイ古式?

時々、「タイ式」マッサージと「タイ古式」マッサージは違うのか?
と質問をいただくことがあるのですが
答えは「どっちも同じ」です。

あれ、いきなり問題解決してしまいましたね。
でもちょっと説明しておきましょう。

タイ式マッサージが日本に入ってきたのは20年ほど前です。
その後、一時期タイマッサージブームのようなものがあったようで
(渦中にいたのでよく分かりませんでした)
お店もだいぶ増えました。

日本に入ってきたときに「タイ古式マッサージ」という固有名詞が付いていたので
最初の頃はみな、看板などに「タイ古式」と付けていましたが
最近は「タイ式マッサージ」「タイマッサージ」など簡単な名称が増えている気がします。

タイでは、もちろん観光客向けのリラクゼーション店も多いですが、治療という分野もあり、正確に言うと「古式」というのは
伝統的な治療系のマッサージという意味だそうです。

日本に於いてタイ式マッサージは治療ではなくリラクゼーションなので、本当は「古式」ではないらしいです。


ちなみにこちらはタイ・チェンマイのお店(2017年)
潔くタイマッサージとの表記。靴を店外で脱いで入るのがタイらしいww

日本人のタイ式マッサージ

コロナ前までは、タイのマッサージスクールの生徒は日本人の占める割合がかなり多く、
また、習ったタイ式マッサージを日本人らしい気質でまとめ上げ、
広めている方も多かったです。
タイのタイ式マッサージ店より、日本の店舗数の方が多いという話も聞きました。

今ではコロナの影響もあり、一時期よりはだいぶ店舗数が減ったと思われますが
みんなタイ式が好きで、セラピストを続けていたり、受け続けていたりするのです。

(コロナで日本人が来なくなったスクールがどうなっているかは気になるところです…無くなってしまった小さなスクールもあるんじゃないかと思います)

なぜ日本人はこんなにタイ式マッサージが好きなのか?

ひとつは、ストレッチなどで身体を動かしてもらえるので運動不足解消した気分になれる。緊張が強いので、リラックス出来て気持ち良い…というあたりでしょうか。

ちなみに私が錦糸町でタイマッサージ修行をしていた頃、よく反社の方々もいらしたのですが、どうやら緊張の強い世界なのでリラックスしたいとか、
小指がないと腕が疲れたりするとかそんな本当かウソか分からない話も聞きました(ー▽ー:)
20年前の話ですけどね。

そしてタイ人と日本人のタイ式マッサージは同じなのか?どう違うのか?
というと、タイ人は基本、身体が柔らかいので派手なストレッチを受けるのが
気持ち良いのですが
日本人は硬い人が多いので、タイ人の思い切りの良いタイ式が苦手な人もいます。
特に腰痛など抱えている人は、「怖くて行けない」と言います。
なのでそういう人は、言葉の通じる日本人セラピストの店に行くようです。

日本人の施術は概して丁寧だと思うのですが、タイ人の思い切りの良いタイ式が好きな方もいます。
自分の身体がどのタイプかによって好みは分かれるところですね。

セラピストから見たタイ式マッサージ

私個人の感想ですが、タイ式マッサージというのは独特の施術の流れがあり、ほぼ全身を触るのが特徴の一つです。
タイ式マッサージは懐が深く、いろんな手技を組み合わせても基本の流れがあると
どれもこれもタイ式の手技と思わせてしまうところがあります。
なので、ものすごく応用が利くし、タイ式の良い所は残しつつ足りない手技をつけ足すことも出来て、面白いマッサージだと思います。

また、タイ式の手技自体も数が多く、どれを習い、どれを使うかはセラピストによって違うので
同じタイ式マッサージといっても、どれひとつ同じにはなりません。
セラピストの個性が出るので、受ける側の好みと合うかどうか、相性もあります。
ですが、よっぽどいい加減にな施術でない限り、初心者セラピストの施術でさえ心地良いと感じられることが多いのもタイ式の不思議な魅力です。

タイ式マッサージに興味がある方、お好きな方はぜひ、相性ばっちりのセラピストさんを探してみてくださいね。


ちなみに日本では施術前に「足湯」をすることが多いですが
タイではほぼ「足を洗う」簡単なお店では「濡れタオルやウェットティッシュで拭く」くらいだったりもします。
足湯…文化・気候風土の違いと日本人の細やかさが現れていますね~。

 

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