痛みは硬いから出るとは限らない
最近、何度かリピートされているお客様、最初にいらした時には背中の左側が異様に硬くなっていて驚きました。
しかも更に驚くことには、ご本人がそれに気づいていない事でした。
こういう左右差が大きい時はまず側弯症がないかどうか確かめるのですが、側弯とも違う硬さでした。
去年、仕事の関係で疲れがストレスがたまり、身体が痛んだ感じがする、という事でした。
そして更に驚くことに、びっくりするほど左側だけ硬いのに、つらいのは右の肩や肩甲骨のあたりなのです。
しかし腰などもそうなのですが必ずしも硬い方に痛みが出るとは限らず、反対側の方が痛むというパターンも割と多く、それは硬い方の感覚がマヒしていたり、硬い方が動かないために反対側が動きすぎて痛くなる、という感じです。
とにかくこの左の背中はどうにかしなければ!と重点的に緩めていったのですが、ご本人が一番つらいのは腰だと言う…(^^;)
少し背中が緩んだ時点で、腰に向きあいましたが、確かに腰も硬い…。
15年くらいの腰痛持ちという事で、これも一朝一夕でほぐれる感じではありません。
少し時間をかけて歪みをリセットしましょう
身体というのはバランスを取るため、どこかが硬くなって歪むと、バランスを取るために違うところが歪んだり硬くなったりします。
なので万が一、一朝一夕で緩んだとしても、他の歪みがあるためにすぐ元に戻ります。
その「他の歪みや硬さ」も同時に緩めていくことが大切です。
また、長く時間をかけてきた歪みは、元に戻していくのにもある程度時間がかかります。
そして、時間がかかった今のバランスを健やかなバランスへ戻していくのには、少し気長に身体を変えていくという意識も大切です。
痛みやコリが魔法のようにすぐ良くなる、ということはなかなかありません。
一時的なコリや疲労だったり、若いとか、元々すごく健康とか、そういう場合の痛みは取れやすいですが
年齢や歳月を重ねたコリや歪みはそれなりに時間がかかります。
冒頭のお客様ですが、何度かリピートしていただくうち、そういえば最初よりだいぶあちこちが動きやすくなった気がする、とのこと。
「そういえばいつの間にか少しずつ‥」という変化はご自分では気づかなかったりもするので、こちらから確認することで成果をきちんと意識していただくこともあります。
変化を実感すると、励みにもなりますよね(^^)
しかし、なぜ左側だけが硬くなったのかは未だに謎です。
唯一考えられるのは、左背部、胃の裏側あたりに自律神経の集まる場所がある、ツボがある、そんなところくらいです。
にしてはコリが広範囲すぎて…でもまぁ、今は去年ほどのストレス等は無いそうなので、身体もほぐれやすくなっているようです。
結果良ければすべて良し…となるまで持っていきたいものです。
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