タイ式マッサージ

もみ返しは無くて当たり前

先日、初めていらした女性のお客様が再来店されましたが
「この前受けて、もみ返しがないのに驚きました」という言葉に
私も驚きました。
どこに行ってもたいてい翌日にもみ返しが来るとのことでした。

もみ返しとは何かというと、筋肉組織が壊れて起きる炎症のことです。
つまり、強い力で凝っているところを押されたり揉まれたりした結果
筋肉組織に傷がついてしまったという事です。
酷い時は怪我や打ち身のような状態になるわけです。

すごく凝っている方で、「もっと強く」と要求されるお客様はよくいらっしゃるのですが、凝りというのは、強く揉めば取れるとは限りません。
もちろん、がっつりと強押しをしてほぐれたり、スッキリする方もいるのですが
それは体質にもよります。

経絡指圧では「実証」と言いますが、比較的元気、もしくは身体が丈夫で
エネルギーがたまって渋滞を起こしているような状態です。
その場合は多少強めに流して発散させた方がすっきりするのですが
「虚証」もしくはそれに近いような人だと、エネルギーが少なくて気の流れが滞っているような状態。
強い力で押すと消耗してしまい、筋肉も強いわけではないので傷つきやすいです。

また、注意が必要なのは、実証タイプでも交感神経が優位な状態が続いている場合です。
交感神経優位=活動的・戦闘状態なのですが、そういう時は筋肉が硬くなっています。(もしくは硬くなりすぎて交感神経のスイッチが入りっぱなしになる)
そこに強い力で圧を加えると、筋肉は力に抵抗してさらに硬くなります。
なので施術後、または翌日によけいあちこちが硬くなったり痛くなったりします。

正直、硬いところを強く押すテクニックしか知らない施術者もたくさんいます。
また、受ける側も凝っているほど感覚が鈍くなるので強くやって、と言いたくなるんですね。
ですが、硬いからといって強押しするのは乱暴な話です。

交感神経のスイッチをオフにして、本来の感覚を受け入れて身体が緩んでいくような施術が一番良いんじゃないかと私は考えています。
前述の実証タイプでも、最初に強めに押すと安心・満足して力が抜けてくるので、その後は筋膜リリース含め力技ではないほぐしを入れていきます。

というか、私自身が身体が緊張しやすく硬いので、どこかで施術を受けた際、
単にガツガツとほぐされても交感神経のスイッチが入りっぱなしでちっとも緩まないのです。「あれ?今、何されてきたんだっけ…」と全く身体が変化していないのに驚くことも。
幸い、もみ返すほど強い施術も受けてはこなかったのですが、これではもったいない話ですよね。

私はタイ式マッサージをベースに経絡指圧や筋膜リリースを取り入れていますが、
なぜタイ式がベースかというと、スイッチオフにするのに長けているマッサージだからです。
ゆっくりしたリズムで押されていると、呼吸もゆっくりになってくるので、副交感神経が優位になってくるのです。

よくタイ式マッサージは「寝せるマッサージ(お客さんが寝ないと下手と言われる)」とか「半覚半眠状態になる」と言うのですが
どちらも呼吸がゆっくりになって寝ているような起きているような夢見心地になるからなのです。
どんなに身体をほぐしても、最後にきちんとリラックス出来ていないと、
効果は半減します(もしくは全く無い←体験的に)

また、タイ式は指圧の後に関節を動かしたり筋肉を伸ばしますが、これは筋膜リリースをした後にも効果的なのです。
なので、私はタイ式ベースという事にこだわっています。

受ける側としても、「凝っている=強くやらないとほぐれない」という思い込みを一度、手放してみてくださいね。

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