筋膜リリース

頭蓋のリリースで中耳炎の後遺症改善

前回、頭蓋のリリースについて書きましたが
実は先月から、90歳を超えた母の中耳炎の後遺症の痛みを取るため
頭蓋のリリースを行っています。

不幸にもヤブ医者に遭遇
母は春に中耳炎を酷くしてしまい(病名は乳突蜂巣炎)、耳の下や後ろ側に痛みが出ていました。
最初は頭痛ということで脳外科でMRIを撮ったのですが、問題は耳と判明
紹介されて行った総合病院の耳鼻科があろうことかとんでもないヤブ医者で
2ヶ月近く痛みが取れず、毎日痛み止めを飲んでいました。

治ったから痛むはずはない、痛みは心の問題などと言われ
一応信頼して行っていたわけですから、どうすればいいのか悩みましたが
ろくに反対側の耳やは何度も見ずに、患部の耳だけ覗いて「治った」と
言い張る医者が信用ならず、転院してみたところ、まだ炎症が残っているとのこと。

きちんと治療をしてもらい、今度はスッキリ治りました。

再発
ところが、2ヶ月ほどしてまた再発。
最初は違和感のみでしたが、治療を終えてから逆に痛みが出てしまい
治っているので徐々に痛みが取れるのかと思いましたがそうでもなく
ろれつが回らない時もあるというのでもう一度、脳外科の戸を叩きました。
認知症があるので、細かい症状についての説明がなかなか本人には出来ないのです。

ですが、やはり脳ではなく耳だろうということになり
今度はもっと大きな病院を紹介してもらいました。
しかし、検査の結果、やはり耳には問題がないとのことでした。

痛み止めを飲んでいるのに、痛みの原因が分からない。
しかも、痛くて食事がうまく取れず、寝ていることも増えてどんどん体が弱っていくのです。

肩や首がカチコチ

脳外科で、先生が頭や首など本人が「痛い」という場所を叩いて調べた時に
頭はそんなに痛がらず、首の方を痛がったのですが、「これはコリね」と。
肩や首がこっているのには気づいていたのですが、炎症があるなら下手に触れないと思っていました。
が、炎症が無いとなれば、コリを取らなければ。
他に痛みにアプローチする方法はありません。
脳外科ではロキソニンテープ(湿布薬のようなもの)をもらいましたが
あれは炎症系の痛みには効きますが、慢性のコリには気休めにしかなりません。

母はホームにいるので、通院付き添いの時に首や肩を軽く触るくらいでしたが
きちんとマッサージをしようと行ってみると、驚くほど固まっていました。

痛い痛いと片側の耳を抑えているので、肩が上がり肩も首もカチコチになっていました。最初はとにかく、肩や首の硬さを取っていたのですが、耳周りの痛み自体は改善せず。
ですが、ホームのスタッフさんが「食べる時に痛むようなので、顎ではないか」と言ってくれたので
どれどれと顎や耳周りを触りましたら、そこがまた痛みの巣窟でした。

どうやら、最初の長引いた痛みのおかげで、耳周り、つまりは側頭骨のあたりに緊張が残り、側頭骨と顎関節は隣接しているので、つなぎ目などの動きが悪くなっていたのでしょう。
こめかみのあたりも痛いというので、とにかく顎から耳周りにかけてをメインに緩めていきました。


痛み止めから解放された

ほどなく、痛み止めを飲むことはなくなり、顎を動かすときの痛みも減って来たらしく、少しずつご飯も食べられるようになり、元気も出てきました。

年齢的に自然に弱っていくのは仕方ないことだと思っていますが、
痛みやつらさを抱えて弱っていくのは見ていてつらかったので
(しかもヤブ医者のせいで!)
頭蓋のリリースという技を覚えておいてよかった、と本当に嬉しかったです。

まだまだ肩や首も含めてマッサージを続けていく予定ですが
母には、元気で天寿を全うしてもらいたいと思っています。

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