前回の「ギックリ腰には前を狙え!」で、反り腰について書きますと予告しましたが、その前に背骨のS字カーブについてのお話です。
人間の背骨は真っすぐではなく、S字カーブと言われるカーブがついています。
それで重たい頭を乗せても負担がないようなうまいバランスを取っています。
ですが、そのカーブが崩れることで、いろいろなところに負担がかかってきます。
まずは大まかなパターンの図です。
赤紫の線は、骨盤の角度に関わる大腰筋です。
腰椎から鼠径部に向かって着いています。
以前はいわゆる猫背、胸のあたりのカーブがきつい人が多かったのですが
昨今、PCやスマホをあごを出してのぞき込むような姿勢の人が増えたので、私の経験的には、ほぼ絶滅に近く、猫背と思い込んでいる人はたいてい、ストレートになっています。
その場合、骨盤後傾している人が多いですが、反り腰の人もいます。
よく「ストレートネックと言われた」という方がいますが、ストレートなのは首だけではなく、たいてい胸のあたりまでストレートになっています。
アゴが前に出ていることが多いです。
また、猫背よりもっと下のあたりが丸くなっていて骨盤後傾している人もいます。
このパターン図ではおさまりきれないです。
反り腰(骨盤前傾)の人は主に2パターンあって、明らかにお尻が後ろに出ていて反っている人と
お腹に脂肪がついていたり、内臓を支える筋肉が弱って内臓が下がり、それに引っ張られて反っている人もいます。
(図では太めに描いていますが太っているとは限りません)
カーブの崩れの原因はもちろん骨盤の角度に関わる大腰筋だけではないですが、普段の姿勢と、大腰筋を含めた筋力不足、逆に大腰筋の硬さが大きな要因です。
次回は、まず反り腰について書きますね。
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